一見矛盾する二つの統計はふたつとも正しい

ためしてガッテンでやっていた話題が面白いので記事にします。

マンモグラフィ乳がんでない人が乳がんと判定される確率は9%」
マンモグラフィで要精検を言い渡された人が実際に乳がんである確率は3%」

一見矛盾するこの二つの統計はふたつとも正しいのです。
マンモグラフィ乳がんでない人が乳がんと判定される確率は9%」を「マンモグラフィの結果が正しい確率は91%」とよむことに間違いがあるのです。

以下のように説明されると納得できます。
まず1000人の女性を想像してください。
一般に乳がんである割合は、1000人中3人です。
そのなかで乳がんでないのに要精検を言い渡される人は90人だとされています。これは「マンモグラフィ乳がんでない人が乳がんと判定される確率は9%」の根拠となっています。
そして、精密検査の結果、実際に乳がんであるのは3人です。つまり、93人のうち3人が乳がんなので、3÷93≒3%なのです。これが、「マンモグラフィで要精検を言い渡された人が実際に乳がんである確率は3%」の根拠となっています。

なかなか面白いと思います。