世界史初学者のための指針

世界史初学者のために、教科書に記述されているおおまかな世界の歴史の流れを説明します。


世界史の流れは「ヨーロッパ」「中国」「イスラム」の3つの流れにわけると理解しやすいと思います。
以下、私の所有している山川出版社の世界史の教科書をもとに話します。

まずヨーロッパ史から始めます。
ヨーロッパ史は、古代、中世、近代にわけると理解しやすいです。

古代は、オリエント、ギリシア、ヘレニズム、ローマの話題で構成されています。とくに、ローマは非常に大きな範囲を支配したことで有名です。
山川の教科書では、「第2章 オリエントと地中海世界」にまとめられています。
中世は、ゲルマン人の大移動から始まる、イギリス、フランスなどの各国の歴史が主な話題です。中世は、「第7章 ヨーロッパ世界の形成と発展」に記述があります。

近代は、「大航海時代ルネサンス宗教改革」(第9章 「近代ヨーロッパの誕生)ではじまり、
「イギリス革命、啓蒙専制政治、ヨーロッパの海外進出」(第10章 ヨーロッパ近代国家の形成)
がつぎにあります。

次に、3つの革命、すなわち、「産業革命アメリカ独立革命フランス革命」のまとまりがあります(第12章 市民社会の成長)。フランス革命には、ヨーロッパの大半を支配したナポレオンの話題もついてきます。

次に、ナポレオン後の「ウィーン体制」と「ヨーロッパの再編」があり、「アメリカの発展」があります(第13章 自由主義国民主義)。

「第14章 ヨーロッパ諸国のアジア進出」以降は、ヨーロッパとアジアとアフリカが入り乱れる歴史の話が展開されます。





次に中国史ですが、
「第3章 アジアの古代文明」にはじまり、「第5章 東アジア世界の形成と発展」や「第11章 アジア諸国の繁栄」におもな記述があります。

次にイスラム史ですが、
「第3章 アジアの古代文明」で、イスラム化されるまえのイラン近辺の歴史が記述されています。
「第6章 イスラム世界の形成と発展」で、イスラム教の誕生やイスラム世界の拡大が記述されています。
「第11章 アジア諸国の発展」にもイスラム世界の記述があります。



これらの大きな流れをつかんでおけば、世界史の勉強も多少やりやすくなると思います。